1.4.0. 寸劇(序幕)
城之内「ホストにIPアドレスを入れてEnter・・・ホストにIPアドレスを入れてEnter・・・(ブツブツ)」
僕「城之内くん、サービスをTelnetに合わせないと・・・」
城之内「それだとなんか語呂が悪いじゃないか!」
僕「語呂・・・?」
二階堂「おう、お前ら。まだTelnetなんかやってんのかよ」
僕「あ、二階堂主任。いや、だって、TelnetしかCiscoルータにアクセスする方法はないじゃないですか」
二階堂「バッキャロー、お前、マクロもしらねえの?おっくれてるー」
僕「(バ、バッキャロー・・・?)」
1.4.1. サンプルマクロを動かしてみる
では、サンプルマクロを使って、マクロの動かし方を見ていきましょう。
今回は、シンプルにCiscoルータにtelnetログインし、enableモードに移行するマクロです。
1.4.1.1. 手動で作業した場合
まずは、手動でやったときの流れを見ていきましょう。
自動化する流れ
1.Teratermを立ち上げる
2. 必要情報(この場合、ホストにIPアドレスを指定し、サービスをTelnetに設定)を入力してtelnetする
3. パスワードを入力してログインする
4. パスワードを入力して、enableモードに移行する
ここまでの流れを通してやってみると、1〜2分はかかってしまいます。
1.4.1.2. マクロ化するとどうなるか?
マクロ化すると、実は、下記のような簡単なマクロでいいのです。
(パスワードは”cisco”としています。)
1 2 3 4 5 6 7 8 |
connect '172.16.0.1:23 /nossh /T=1' ;172.16.0.1は任意のIPアドレスに変更してください wait 'Password:' sendln 'cisco' wait '>' sendln 'en' wait 'Password' sendln 'cisco' end |
これをテキストファイルにコピペして、「ほにゃらら.ttl」というファイル名で保存すれば、マクロが完成します。
たった8行書いたマクロを用意するだけで、enableモードまで自動で移行してくれるのです。
1.4.2. 実際にマクロを動かすには
では、早速マクロを動かしてみましょう。
1.4.2.1. マクロ実行の手順
一度、teratermを立ち上げたあとの、この画面をキャンセルします(後ほど、簡単な起動方法については解説します)
コントロールメニューから、マクロを選択します。
マクロを保存している場所(この場合はデスクトップ)から、ciscoのログインマクロを選択し、「開く」を押します。
そうすると、一瞬でenableモードまで移行したのがわかると思います。
1.4.2.2. マクロをtera termに関連付ける
もっと簡単に起動する方法もあります。
.ttlのファイルを右クリックして、プログラムから開く>規定のプログラムの選択>ProgramFiles>teraterm>ttpmacro.exeを選択します。
そうすれば、マクロファイルとマクロプログラムが関連づけされますので、.ttlファイルをダブルクリックするだけで、マクロが起動できます。
関連づけをすれば、マクロをダブルクリックするだけで、ciscoルータにログインし、enableモードまで移行してくれるということです。
1.4.3. 寸劇(終幕)
二階堂「な、マクロってすげえだろ?いや、ひいては俺がすげえだろ?『俺がすごい』のか、『すごいのが俺』なのかだよね。難しいのは、どっちがどっちかって話だよな。卵のにわとりのやつだよな」
僕「はぁ・・・(にわとりが先かたまごが先かのこと?)」
城之内「二階堂さんマジやべえっす!自分、Telnetさんには結構悩んでたんで、マジ、マクロさん来てくれてよかったっす!」
二階堂「おう、城之内、お前はわかってるな。俺もTelnetさんと長い付き合いだが、出会いがあると別れがあるっていうからな」
僕「(二人してTelnetにさん付けし始めちゃったーー!!)」
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