カテゴリー別アーカイブ: 01. Tera Termの基本

1.4. マクロの使い方

Pocket

1.4.0. 寸劇(序幕)

城之内「ホストにIPアドレスを入れてEnter・・・ホストにIPアドレスを入れてEnter・・・(ブツブツ)」

僕「城之内くん、サービスをTelnetに合わせないと・・・」

城之内「それだとなんか語呂が悪いじゃないか!」

僕「語呂・・・?」

二階堂「おう、お前ら。まだTelnetなんかやってんのかよ」

僕「あ、二階堂主任。いや、だって、TelnetしかCiscoルータにアクセスする方法はないじゃないですか」

二階堂「バッキャロー、お前、マクロもしらねえの?おっくれてるー」

僕「(バ、バッキャロー・・・?)」

 

1.4.1. サンプルマクロを動かしてみる

では、サンプルマクロを使って、マクロの動かし方を見ていきましょう。

今回は、シンプルにCiscoルータにtelnetログインし、enableモードに移行するマクロです。

 

1.4.1.1. 手動で作業した場合

まずは、手動でやったときの流れを見ていきましょう。

 

自動化する流れ

1.Teratermを立ち上げる

スクリーンショット 2014-11-11 15.47.04

2. 必要情報(この場合、ホストにIPアドレスを指定し、サービスをTelnetに設定)を入力してtelnetする

スクリーンショット 2014-11-11 15.40.16

3. パスワードを入力してログインする

スクリーンショット 2014-11-11 15.47.51

4. パスワードを入力して、enableモードに移行する

スクリーンショット 2014-11-11 15.51.31

ここまでの流れを通してやってみると、1〜2分はかかってしまいます。

 

1.4.1.2. マクロ化するとどうなるか?

マクロ化すると、実は、下記のような簡単なマクロでいいのです。

(パスワードは”cisco”としています。)

これをテキストファイルにコピペして、「ほにゃらら.ttl」というファイル名で保存すれば、マクロが完成します。

たった8行書いたマクロを用意するだけで、enableモードまで自動で移行してくれるのです。

 

1.4.2. 実際にマクロを動かすには

では、早速マクロを動かしてみましょう。

1.4.2.1. マクロ実行の手順

スクリーンショット 2014-11-11 15.47.04

一度、teratermを立ち上げたあとの、この画面をキャンセルします(後ほど、簡単な起動方法については解説します)

スクリーンショット 2014-11-11 16.08.58

コントロールメニューから、マクロを選択します。

スクリーンショット 2014-11-11 16.10.18

マクロを保存している場所(この場合はデスクトップ)から、ciscoのログインマクロを選択し、「開く」を押します。

そうすると、一瞬でenableモードまで移行したのがわかると思います。

 

1.4.2.2. マクロをtera termに関連付ける

もっと簡単に起動する方法もあります。

.ttlのファイルを右クリックして、プログラムから開く>規定のプログラムの選択>ProgramFiles>teraterm>ttpmacro.exeを選択します。

スクリーンショット 2014-11-11 16.13.27

スクリーンショット 2014-11-11 16.13.53

そうすれば、マクロファイルとマクロプログラムが関連づけされますので、.ttlファイルをダブルクリックするだけで、マクロが起動できます。

関連づけをすれば、マクロをダブルクリックするだけで、ciscoルータにログインし、enableモードまで移行してくれるということです。

 

 1.4.3. 寸劇(終幕)

二階堂「な、マクロってすげえだろ?いや、ひいては俺がすげえだろ?『俺がすごい』のか、『すごいのが俺』なのかだよね。難しいのは、どっちがどっちかって話だよな。卵のにわとりのやつだよな」

僕「はぁ・・・(にわとりが先かたまごが先かのこと?)」

城之内「二階堂さんマジやべえっす!自分、Telnetさんには結構悩んでたんで、マジ、マクロさん来てくれてよかったっす!」

二階堂「おう、城之内、お前はわかってるな。俺もTelnetさんと長い付き合いだが、出会いがあると別れがあるっていうからな」

僕「(二人してTelnetにさん付けし始めちゃったーー!!)」

Pocket