今回も、シンプルなマクロを使って説明していきます。
前回はConnectについて説明しました。connectは、telnetやSSHなどの接続の時に使用するもので、色々とオプションのお約束がありました。
今回は「wait」について解説してみましょう。
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;/////////////////////////////////// ;Telnetで172.16.0.1のルータにログインし、 ;enableモードまで自動で移行します ;作者Feasible LAB. ;http://teraterm.feasible-lab.com/ ;/////////////////////////////////// connect '172.16.0.1:23 /nossh /T=1' wait 'Password:' sendln 'cisco' wait '>' sendln 'en' wait 'Password' sendln 'cisco' end |
ここで振り返って、ログインマクロをよく見てみると、「wait」は10行目、12行目、14行目の全部で3回登場する事がわかります。
それぞれ一行ずつ見ていきましょう。
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wait 'Password:' |
waitを日本語に訳すと「待つ」ですから、どうやら’Password:’を待っているようです。
この’Password:’ですが、ciscoルータなどに普段からログインされている方ならピンとくると思います。telnetをしたときに必ず最初に表示されるアレですね。
つまり、この「wait ‘Password:’」は言い換えると以下のようになります。
「’’(シングルクオーテーション)で囲まれた文字が、画面に表示されるのを、待っている(wait)」ということです。
ですから、この場合ですと、「『Password:』とteratermの画面に表示されるのを待っている」のです。
teratermマクロは、通常のプログラムと同じように、上から読み込んで、一行ずつ命令を実行していく形式をとります。
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connect '172.16.0.1:23 /nossh /T=1' wait 'Password:' |
ここまでのマクロの読み方としては、
「connectで172.16.0.1にtelnetしたら、『Password:』という文字列が画面に表示されるまでwaitしなさいよ」という事を言っているのです。
今回わかった事は、
・waitは”(シングルクオーテーション)で囲った文字が画面に表示されるのを待っている
ということです。
次回はsendlnコマンドについて見ていきましょう。