これまでで、シンプルなTera Termマクロを使って、以下の事について確認しました。
・マクロが何をやっているか
・簡単なマクロの読み方
・マクロの動かし方
文法や用語に対して、少し抵抗感がなくなったところで、公式のTera Termマクロマニュアルを見ていきたいと思います。
http://ttssh2.sourceforge.jp/manual/ja/macro/
このページはMacro for Tera Termということで、Tera Termマクロの使い方や、仕様について詳しく記述してあります。
基本的にはこのページを読みこなす事ができるようになれば(必要な箇所だけでOK)、自分に必要なマクロが作成できるようになると考えて頂いて結構です。
しかし、このページは淡々と書いてありますので、初心者の方にはちょっと読み解くのが難しい部分もあります。
そこで、このサイトでは、このページについても少しずつ解説しながら、Tera Termマクロの中身を理解していきたいと思います。
まずは、TTLコマンドリファレンスというページを見てみましょう。
http://ttssh2.sourceforge.jp/manual/ja/macro/command/index.html
ここのページにはコマンドという名前で色々とアルファベットが並んでいますが、既にこれまでに見た事のある名前が見えるのではないでしょうか。
そうです。前回解説した『connect』です。
試しにリンクを開いてみます。
そのままの名前で、『接続する。』と書いてあります。
さらに読み進めていくと、
これも前回までに学んだ事が書いてあります。
前回は盲目的に覚えちゃってください、と解説しましたが、なぜこのオプションが必要なのかはこの公式ページに書いてあります。しかし、公式ページの解説を読んでも、あまり意味が分かりません。
「強く推奨」されているので、「つけとくか」くらいの認識でいいでしょう。
他にも、これまで解説した『wait』、『sendln』の詳しい説明がこのページに書いてあります。
『マクロ』とは、本来手動でやらなければならないTera Termの操作を自動化するものでした。
『マクロの中身』には、『Tera Termに行わせたい自動作業の細かい手順』にそった、『命令文』が書かれていました。
そして、この公式ページのコマンドリファレンスには『命令文』の一覧が書かれています。
つまり、Tera Termに『命令』できる全ての項目がここに一覧化されているという事です。
ここにない『命令』は指示できないし、やろうとしてもエラーになるだけなのです。そして、この『命令』が『コマンド』と呼ばれるものです。
コマンドリファレンスには、『コマンド』がいっぱい書かれていますが、この『コマンド』の中でも、よく使うものは一部だけです。
「ちょっとマクロ化したいよね〜」てな時に使う『コマンド』なんて、せいぜい10〜20個です。
ですので、全ての『コマンド』を覚えなければマクロが作れない、なんて事はありません。
既にシンプルなマクロを見て頂いていますが、『connect』、『wait』、『sendln』だけでも、十分使えるマクロが出来上がります。
次回は、シンプルなマクロに少し動きを追加して、もう少しだけ複雑な事をさせてみましょう。
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